かくてもあられけるよ

30代でリタイアした元ITベンチャー社長の末路

安くてカッコいいヒロの電気ケトル「ドリップ&ドロップ」レビュー

長らく愛用していたプラスマイナスゼロの電気ケトルが壊れて、代用品を探している。

デザイン重視の電気ケトル比較

武骨な艶消しステンレスで、ソリッドな外観の類似品はなかなか見つからない。以前使っていたラッセルホブスは問題ない品質だが、クロームメッキの派手な外観は今の気分でない。マットブラックやパールホワイトのカラーも出ているが、0.8リットルサイズで1万円は高すぎる。

ラッセルホブス カフェケトル 0.8L マットブラック 7408JP-88

ラッセルホブス カフェケトル 0.8L マットブラック 7408JP-88

 

値段だけ考えれば、ラッセルのコピー商品としか思えないドリテックのPO-115が2,000円程度で売られている。ほかにもスリムな形状のPO-135とか、安いながらも意外とバリエーションが多くドリテックはあなどれない。

ドリテック ステンレスケトル マキアート 電気ケトル ポット PO-115BK2 0.8L

ドリテック ステンレスケトル マキアート 電気ケトル ポット PO-115BK2 0.8L

 

容量1.2リットルでファミリー向けだが、1,000円台で買えるラミンPO-323など、嫌味のないすっきりした形状でグッドデザインでないかと思う。

ドリテック 電気ケトル ラミン ホワイト PO-323WT

ドリテック 電気ケトル ラミン ホワイト PO-323WT

 

ティファールやタイガー、象印の製品も一通り調べたが、ステンレスの電気ケトルを使い続けてきたので、プラスチック製はいまいちチープに感じてしまう。きっと軽くて触っても熱くなく使いやすいのだろうが、水差しというより家電という印象が強く、愛着を持てる気がしない。

無印良品の電気ケトルMJ-EK5Aはマットなホワイトで好感を持てる。値段も5千円程度と手ごろだが、プラスマイナスゼロのケトルに比べると幅広すぎる気がする。これだけ調べて結局無印に落ち着くというのも、なんとなく癪だ。

「ヘアラインかサテンフィニッシュで艶消しのステンレス」という条件では、デロンギのSJM470Jが候補に挙がった。注ぎ口がコンパクトで場所を取らずよさそうだが、1リットルとやや大きいサイズになってしまうのが残念だ。一人暮らしでお茶とコーヒーを同時に沸かすとしても、さすがに1リットルのお湯は必要ない。ハンドルの部分とか、微妙にイタリアっぽいデザインの主張があるのも気になる。

デロンギ シーン 電気ケトル 1.0L SJM470J

デロンギ シーン 電気ケトル 1.0L SJM470J

 

ほかにもレコルトとかベルソスとか、深澤直人デザインを中途半端に真似したようなポットもある。スイッチはオーソドックスな押し込み/跳ね上げ式になっているので、本家より使い勝手はいいのかもしれない。月兎印のスリムポットを意識したような、パステルカラーのバリエーションもあり、意外と売れていそうだ。

レコルト 電気ケトル クラシック リーブル 0.8L ホワイト RCK-2W

レコルト 電気ケトル クラシック リーブル 0.8L ホワイト RCK-2W

 

変わり種では、ミヨシのトラベルケトルというシリーズがある。海外の電圧でも使用できたり、折りたたんで持ち運べたりする機能がユニークだ。ただし容量は0.5リットル程度と少なく、安っぽい見た目も気になる。値段は安いし軽くてかさばらなそうなので、出張先にもケトルを持って行って、こだわりのコーヒーをドリップしたいような人には向いている。

miyoshi co.,ltd MCO 折りたためるトラベルケトル 500ml 電圧切替式 ホワイト MBE-TK02/WH

miyoshi co.,ltd MCO 折りたためるトラベルケトル 500ml 電圧切替式 ホワイト MBE-TK02/WH

 

ヒロのKD-DD001ホワイト

結局選んだのは、ヒロ・コーポレーションのドリップ&ドロップKT-DD001という製品。白と黒のカラーバリエーションがあり、見た目は明らかにラッセルホブスのパクリだ。しかし価格は3千円台と、ドリテックやアイリスオーヤマ並みに安い。アマゾンにレビューも出ていなかったので、たまには人柱になってみる覚悟で注文した。カラーはほかの家電に合わせてホワイトを選択。

ステンレス製電気ケトル ドリップ&ドロップ KT-DD001(MB)
 

本体の材質はステンレスだが、マットなホワイトで塗装されている。南部鉄器のような深みのあるざらざらしたテクスチャーではなく、プラモデル用のサーフェイサーを吹きかけたような質感だ。ベースとハンドル、蓋のつまみもオールホワイトという一体感が魅力だが、よく見ると材質の違いがわかってチープに見える。このあたりの仕様は値段相応という印象だ。

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空焚き防止機能は付いている

土台についたスイッチは、ON側に押し込むと赤くランプが点灯する。バルミューダの電気ケトルで、ハンドルの端についているネオン管を真似したデザインに見えるが、一目で動作状態がわかるので便利だ。沸かしている途中でスイッチを上に戻せばキャンセルできるのもありがたい。

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水量は0.8リットルで、沸騰までにかかる時間は月並みだ。0.5リットルのプラスマイナスゼロよりは短いが、1リットルのラッセルホブスよりは長い。電気ケトルの加熱能力は、容量で決まってくるのだろう。内側に謎の管やハンドルのネジ頭があるので洗いにくそうだが、内部もステンレス製なので耐久性はありそうだ。

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ウェブサイトのスペック情報では空焚き防止機能の有無がわからなかったのだが、付属の説明書によると付いているようだ。廉価なわりには日本語の説明書も保証書もちゃんとついていて、サポートはしっかりしている。

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狭い隙間にぎりぎり収まった

今回電気ケトルを選ぶ決め手となったのが、実はその直径サイズだった。狭い室内で予定している置き場が炊飯器と食器かごの隙間で、ここに収まってくれるとうれしい。

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現時点で市販されている電気ケトルをほとんど調べたが、0.5~0.8リットルサイズデプラスマイナスゼロよりスリムな製品は見当たらなかった。ヒロのドリップ&ドロップは中間的なサイズだが、胴体の上部にテーパーがかかっているおかげで、かろうじて予定の位置に設置することができた。ただし、横のステンレス製のカゴと隙間を空けて沸騰させないと、熱が伝わってびっくりすることもある。

隣の炊飯器はハイアールのカクカクしたデザインが気に入っている。家電類をホワイトのプラスチック製品で揃えるか、シルバーのステンレスで統一するかは悩ましいところだ。

1ヶ月で異臭も消えた

ヒロのケトルは使い始めに薬品っぽい変な臭いがしたが、1ヶ月くらい使用していたら気にならなくなった。今のところ動作も安定していて使い勝手に問題はない。

とりわけ優れたデザインというわけではないが、1万円台の高級品をコピーした廉価製品の中では、わりとましな方に思われる。ラッセルホブスとバルミューダを足して2で割って、価格は3で割ったような製品だが、バランスよくまとまっている。

お金をかけずに高級電気ケトルの雰囲気を味わいたい人には、おすすめできる製品だ。