風邪予防には「うがいより緑茶を飲めばよい」という事実。粉末が効果大

外出後のうがいに緑茶を使うのが効果的といわれている。スーパーのレジ前で「うがいにおすすめ」と緑茶の粉末が売られているのを見かけた。

「緑茶をうがいに使って吐き捨てるのはもったいない」と思っていたが、「緑茶うがい」の正しい方法とは、うがいした後の緑茶を「飲む」ことだと知った。

そもそもうがいに効果はない

昔から風邪の予防といえば、うがい・手洗いが定番だったのだが、最近はうがいの予防効果が疑問視されている。喉の粘膜についてしまったウイルスは、短時間で体内に侵入してしまう。それを防ぐには20分ごとに喉も鼻も洗わないといけないが、日常生活では非現実的だ。

「マスクをつけてもウイルスは繊維の目より小さいので意味ない」といわれるのと似ている。空中を漂うウイルスには効果がないが、咳で直接飛んでくるつばがかかるのは防げる。

ほかにもウイルスの付いた手で口や鼻を触らずに済むとか、間接的な効果は期待できる。マスクをつけることは、どちらかというと自分が感染しているときにウイルスをばらまかない、咳エチケットの意味が強いだろう。

カテキンの科学的効果

一方で、緑茶をうがいに使うと効果が高まるというのは科学的事実と報告されている。具体的には緑茶に含まれるポリフェノールの一種、カテキンでウイルスの吸着や増殖を防止できる。さらにアミノ酸の一種、テアニンが体の免疫力を高める効果がある。

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伊藤園が大学との共同研究で発表しているデータなので、宣伝目的なのは明らかだ。しかしランダム化二重盲検比較試験で5カ月間試し、p値5%未満の優位性とのことなので、効果ゼロではないだろう。

さらに、うがいというより歯磨きの方が、歯周病予防だけでなく風邪予防にも効果的とわかってきた。口腔内の細菌から出る酵素が、ウイルスの侵入を助けるという間接的な悪影響を防止できる。

うがい用緑茶まである

効能は知りつつも、飲み物の緑茶をぜいたくにもうがいに使って吐き捨てるのは、前からもったいない気がしていた。

例えば「塩で歯を磨く」というのに似ている。昔流行った塩歯磨きも、最近では歯周病予防・口臭予防・美白効果のいずれも効果がないといわれている。むしろ塩の結晶が歯や歯茎を傷つける逆効果の方が懸念される。

緑茶うがいもお茶メーカーの販促キャンペーンではないかと疑っていた。コラーゲンの経口摂取が意味ないように、緑茶の大量消費も似非科学の一種ではなかろうか。

しかし、カテキン・テアニンという物質の効能はほぼ確実で、デメリットとしては「手間と費用がかかる」くらいらしい。こちらは時代が進むにつれて、効果の確実性が高まってきた類の民間療法だ。

もはや「うがい専用」をうたったカテキン多めの緑茶まで販売されている。

M うがい用緑茶 カテキンたっぷりのうがい茶 100g /ホ/
 

100g450円なので、決して安くない。しかも苦みが多くて飲用に向かないとのことで、まさにうがいに特化してつくられている。もはや緑茶や食品ではなく、石鹸や洗剤のような製品と割り切った方がいいのかもしれない。

緑茶をただ飲めばよい

結局のところウイルスを洗い流す目的なら、「緑茶をそのまま飲んだ方が効果が高い」といわれるようになってきた。インフルエンザのウイルスを飲み込むと体に悪そうだが、実は胃酸で殺菌される。ウイルスは胃から体内に吸収されるのではなく、気道の粘膜細胞に付着して増殖するのだ。

となれば、緑茶でうがいするより、単に緑茶を飲めばよいと解釈できる。長年うがいを習慣にしてきたので、外から帰ってそのまま緑茶を飲むのは体に悪そうだ。一方で、水でうがいすることの効果は薄いが、「逆効果」とまではいわれていない。普通にうがいして口の中をさっぱりしてから緑茶を飲めばよいのだろう。

イソジンのまずいうがい薬を飲む必要もなく、緑茶を飲めばおいしくて風邪予防もでき一石二鳥、というのはありがたい。緑茶もティーバックより、粉末の方が有効成分を摂取できてさらによいようだ。メーカーの説明では、急須のお茶だと3割しか成分が溶け出さず、残りは茶殻に含まれたままらしい。

外出時は緑茶のペットボトルを持って行って、一定時間置きにちびちび飲めば万全に思われる。手元にお茶がなければ、こまめに水を飲むだけでも粘膜を潤して粘膜の線毛運動を促進する効果は期待できる。ウイルスはうがいで外に出すより「胃に流し込んで殺菌する」と考え方た方がよさそうだ。

粉末緑茶の方が安くて効果的

粉末緑茶はインスタントコーヒーのようで安っぽいイメージがある。回転寿司のカウンターくらいでしか見かけない。しかし粉末の方が緑茶をダイレクトに摂取できて健康的、さらにゴミも出ず片付けが簡単といえる。

抹茶粉末の方がうまみ成分のテアニンは多いが、風邪予防のカテキン重視なら普通の緑茶(碾茶)粉末の方が向いているようだ。よくビジネスホテルに無料で置いてあるような安い煎茶が、ウイルス対策には効果的である。

お~いお茶の価格比較

伊藤園の「お~いお茶」をアマゾンで価格比較してみる。ティーバックはプレミアムタイプでなくても送料込みで高くなってしまうが、20袋×3セットだと1,083円、単価18.05円。

廉価版の「香りひろがるお茶」徳用40袋パントリー価格だと537円、単価13.425円まで安くできる。

粉末版は100杯分の80gだと964円、単価は9.64円。500g入りの大袋もあるが、4,995円で単価はあまり変わらない(むしろ高い)。

伊藤園 おーいお茶 抹茶入りさらさら緑茶 80g (チャック付き袋タイプ)

伊藤園 おーいお茶 抹茶入りさらさら緑茶 80g (チャック付き袋タイプ)

 

同じく粉末でも、0.8g×100本の個包装スティックタイプだと1,376円で単価1.376円。 

伊藤園 おーいお茶 抹茶入りさらさら緑茶 スティック 100本

伊藤園 おーいお茶 抹茶入りさらさら緑茶 スティック 100本

 

比べてみると、ティーバックより粉末の方が量が多くて全体的に安い。さらに個包装のスティックタイプより、チャック付き袋の方が半額近く割引になる。

スティックは楽だが、袋にどかっと入っているタイプがゴミも出ず、場所も取らないのでベター。飲みたい濃さによって、粉末の量もコントロールできる。

別途スプーンを用意する手間と、早めに使い切らないと湿気ってくるデメリットはあるが、チャック付き袋タイプの方が日常利用には経済的といえる。