あのムーも買える立川「パンとエスプレッソと」提携ネイバーズブランチ

アクトコールの株主優待を消化するため、都心に出る機会があれば通いまくっている「パンとエスプレッソと」系列店。

食パン「ムー」は名品10選

中目黒フツウニフルウツのフルーツサンドは独特だが、原宿~表参道近辺のSun & WitchとBiRd & rUbYは基本的に本家と同じ品ぞろえだ。店内にベーカリーはなく、おそらく表参道の「パンとエスプレッソと」で焼いたパンを運んできている。

前回運よく巡り合えたフレンチトーストがおいしかったので、材料の食パン「ムー」をプレーンな状態で食べたいと思った。具が追加されたじゃがムーとチョコムーもよかったので、ポテンシャルが高そうだ。

ムーは「日本の食パン、名品10選」に選ばれたらしい。グッドデザイン賞か文化庁のお墨付きでも受けたのかと思ったら、&Premiumという雑誌の2014年3月号「パン特集」が元ネタのようだ。そんな基準だったら、立川市の広報紙とか「ぱど」みたいなフリーペーパーでも乱造できる。

& Premium (アンド プレミアム) 2014年 03月号 [雑誌]

& Premium (アンド プレミアム) 2014年 03月号 [雑誌]

 

ムーの人気が出すぎて、表参道の本店で入手するのは至難の業になってきた。予約して取り置きしないと、普通に購入するのは無理だろう。まだSun & Witchとかの系列店に行った方が、手に入れるチャンスはあるかもしれない。

そんな幻の濃厚食パン「ムー」をいつ行ってもほぼ確実に入手できる店舗が存在する。立川のNEIGHBORS BRUNCHだ。

提携店ネイバーズブランチ

お店は立川駅南口から700mほど歩いた先にある。距離的には北口のイケアまで10分くらいは歩く感覚に近い。「パンとエスプレッソと」の店舗は、常に駅から遠いという共通点がある。冬は寒くて人もまばらだが、ウッドデッキの広いテラス席があるのは本店と似ている。

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「パンとエスプレッソと」のショップはほぼ都心に集中している。突然西の果ての中核都市、立川に出現したネイバーズブランチ。最近、自由が丘に「なんとかプレッソ」と「パンとエスプレッソと自由形」というショップが増えたが、名前もほかに比べるとひねりがない。

運営元HitoBito Inc.の店舗リストに載っておらず、どうやら併設のシェアハウス運営会社Global Agentsとコラボした新業態のようだ。そのため立川店でアクトコールの株主優待は使えないので注意。

鉄板なしのフレンチサンド

ランチメニューは820円でサラダ・ドリンク付きの「フレンチサンド」が一番人気だ。本店の「鉄板フレンチトースト」と名前がまぎらわしいが、ランチにあるのは鉄板乗せでないサンド。食パンに「ムー」が使われているのは変わらないが、手軽で安全なサンドイッチのかたちで提供される。

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残念ながら前のお客さんでフレンチサンドがなくなってしまったので、冷蔵ケースの中からパンを選んで400円でサラダ・スープ・ドリンクが付く「サンドイッチ・パニーニセット」を選んでみた。そしてメインは一目で気になった「だし巻き玉子サンド」。

セットのドリンクはセルフサービス形式だが、お代わり自由なドリンクバーではないようだ。ホットコーヒーやジュース類を1種類だけ選んで注いでいいルールになっている。コーヒーはイケアで安く飲めるので、グレープフルーツジュースをコップになみなみ注いできた。

400円のセットは高い

しばらくして届いたプレートには、ちょっとしたサラダとスープが付いている。スープはクラムチャウダーで大き目の具がごろごろ入っていておいしい。これで400円のセット価格はやや高価だが、普通にカフェオレを飲んでも500円の高級店。相対的にはリーズナブルといえる。

立川駅の南口エリアは、北口に比べると居酒屋やパチンコ屋が多い雑多な商店街だ。居酒屋のワンコインランチや、300円台で讃岐うどんを提供している飲食店が多いので、競争は激しいだろう。

ネイバーズブランチも案の定、女性客が中心だったが、中には自分のようなオッサン一人客もいる。12時台のランチタイムも駅から遠いせいか、タイミングによっては座れるチャンスがある。

テイクアウトのお客さんも含めると平日でもひっきりなしで、「パンとエスプレッソと」の人気効果は立川でも抜群だ。

衝撃の玉子焼きサンド

だし巻き玉子サンドは、大盛りスパゲティーパンチョのナポリタンに乗って来る「厚切りベーコン」のようなインパクトがある。妙に長い玉子焼きがパンの両端からのそっとはみ出ているビジュアルは衝撃的だ。

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他はパンにバター(マヨネーズ?)を塗って大葉を添えてあるだけで、和風の醤油ソースが塗ってあるとか特に変わった工夫はない。自由が丘の「なんとかプレッソ」では「サンド不イッチ」という変なメニューが名物らしいが、そういう実験の一環だろうか。

これまで寿司屋で玉子焼きを頼むのは邪道だと思っていた。ところが菊地成孔の父親が銚子の板前をやっていて、「出し巻き玉子を作らせたら並ぶ者がいない」というのを読んでにわかに興味を持ち始めた。自分では作る技術がないが、奥の深い料理のような気がして最近は回転寿司でも食べ比べている。

ネイバーズブランチのだし巻き玉子は出自が不明だが、味はしっかりした本物だった。正直このサイズの玉子焼きを一気に食べられる機会もめずらしい。玉子焼きサンドは430円で値も張るが、隠れた名物メニューだと思う。

ムーの実力を再確認

目当てのムーはテイクアウトして持ち帰った。他のサンドイッチやパニーニに比べると、このサイズで300円というのはリーズナブルに思われてくる。ネイバーズブランチなら予約せずともムーは簡単に買えそうだ。

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ランチのピークを過ぎた13時近くでも5個くらい並んでいて、レーズン入りの「カレンズ」という亜種も発見した。ほかのパンも種類・在庫とも豊富なので、「パンとエスプレッソと」のファンならあえて都心と逆の立川に買い出しに行くのもありだろう。

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家に帰ってさっそくムーを一切れいただく。じゃがムー・チョコムーのように具が入っていないプレーンタイプでも、バターの濃厚な香りが漂ってくる。立方体が小さいので、どこを切っても皮が食べられるという「パンの耳」好きにはたまらないアイテムだ。

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極上のデザートのように、噛みしめるほどバターの甘みが染み出てくる。富ヶ谷のルヴァンで売っているような酵母入りのドイツパンともまた違った、噛みごたえのある食パンだ。普段は玄米食なので、バターや酵母入りの凝ったパンをいただくのはたまの楽しみだ。 

スタンプカード付き

ちなみにネイバーズブランチでは有効期限3カ月のスタンプカードがもらえる。来店1回でスタンプ1個(雨の日は2個)もらえて、5個でドリンク1杯、10個でフード1品無料になる仕組みだ。

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期限は短いが、近所で通えるチャンスが多いなら集める価値はある。これと隣接の「まんがぱーく」入館パスポートを割引セットで抱き合わせたら、相乗効果で人気が出そうに思う。