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大垣サウナ体験レポート、土曜だけ1,700円で泊まれる格安宿は意外と快適

岐阜出張の途中で、大垣で一泊することにしたのだが、大垣駅前のアパホテルやスーパーホテルは予約が一杯だった。そもそもこのランクのホテルは地方でも1泊5,000円以上するので、会社経費でないプライベート旅行では高すぎる。

いろいろ探したところ、大垣市内にある日帰り温泉・スーパー銭湯の中で、大垣サウナというところが22時以降の入店で1,000円、さらに700円の追加で朝までいられることがわかった。土曜日だけオールナイトのサービスということで、運よく利用するできそうだったので事前に電話で確認したところ、問題ないとのことだった。

大垣駅から徒歩20分、意外と遠い大垣サウナ

新宿から名古屋への高速バス昼行便、JR東海道本線を乗り継いで、23時過ぎに大垣駅に到着。何度か訪れたことのある街だが、さすがに深夜は駅前に人もまばらで、車も少なかった。

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スマホのGoogleMapで大垣サウナの場所を確認すると、駅から東に向かってイオンを超えたさらに先、意外と遠くて歩いて20分くらいかかった。東京でこの手のサウナやカプセルホテルは駅前にあるものと相場が決まっているが、地方都市では事情が違うらしい。

レトロで清潔感のあるサウナ店内

煌々とネオンが輝く不愛想なビルの玄関を入ると、ロビーにレトロな応接セットが並んでいかにも昭和風のインテリア。都心ではこういうお店も徐々に少なくなりつつあるが、地方ではまだ健在で地元の人に利用されている。懐かしいというよりは、100年前の銭湯にタイムスリップしたようなエキゾチックな印象を受ける。

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店員さんは愛想がよく、ロッカーや洗面所も簡素だが入れが行き届いていて、小ぎれいに整えられていた。店内に8名くらいお客さんがいて、常連に愛される地元のサウナという感じで好感が持てた。

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風呂場は普通の湯船より水風呂の方が大きく、サウナも洗い場の面積に比べれば広々としていた。ここが銭湯でなくサウナだというのを思い出される。ほどよい温度に調整されたサウナで汗を流し、そこそこ冷たい水風呂に浸かると、長旅の疲れも吹き飛ぶようだ。風呂場の壁は部分的に石垣風になっていて、温泉ではないがそれなりに趣があった。

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フルフラットになるリクライニングソファー

体と髪を乾かし、支給されたジャージの上下を着て2階に上がると、リクライニングソファーが並んでいた。座席数はトータル30くらいありそうだ。少し期待していたが、畳の雑魚寝スペースはなかった。少々窮屈だが、ソファーは180度倒せてフラットになるので、オットマンと併用してなんとか横になって寝ることができた。

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疲れていたのですぐに寝たい気分だったが、1時過ぎまでは電気を消せずテレビの音がうるさかったのはいただけない。それでも気づいたら寝入っていて電気も消されていた。

ラウンジの特等席にニーチェアが

2階のラウンジスペースには、なぜか一脚だけニーチェアが置いてあった。新居猛のデザインで日本が世界に誇るグッドデザイン、折りたたみで座面の交換もできる素晴らしい製品だ。湯上りにしばらくぼーっとして至福の時間を過ごした。

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実は以前、Nychairロッキングとオットマンをセットで購入して愛用していたが、車に住むことに決めてやむを得ず中古で売却したことがある。デザインと機能性が両立していて、素材や構造が簡素なためメンテナンスも容易で、価格もさほど高くない。広い家に住めるようになったら、また買い直したい名作チェアだ。

イケアのポエングやアウトドア用のディレクターズチェアも安くてよいが、人間工学と日本の住環境を考慮した折り畳み式帆布のニーチェアは、モダンな畳のインテリアによく似合う。

時代を超えて常連さんに愛される地元のサウナ

最近はカプセルホテルでも女性OKなところが出てきたが、大垣サウナは男性専用で女湯など存在しない。また、禁煙・分煙という概念もなく、随所に巨大な灰皿がセットされている。

22時以降の入店時にサービスタイムの1,000円を支払い、明け方出る時にオールタイムの追加料金700円を支払う方式だった。帰り際にこれまたレトロなデザインの特別優待券をもらった。裏面に記載の有効期限は1か月後で、意外と短い。

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全体的なつくりや運営の手際よさから察するに、開店当初は京都の9hのような最新鋭のデザイナーズサウナとしてデビューしたのではないかと考えられる。

kenko-san.hateblo.jp

設備や家具を何度かリニューアルするうちに、当初のハイセンスなデザインは失われてしまったが、形見としてニーチェアを一脚だけ残しているのかもしれない。 

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そんなストーリーを想像しながら、地方都市の片隅で不思議な一夜を過ごすことができた。値段からしてたいして期待していなかったのだが、清潔な店内と快適なサービスに感激してしまった。男性限定だが、泊まりでなくても大垣に来たらぜひ立ち寄ってほしいサウナだ。